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LGBTQ Commission

日本と世界を比べてみよう

日本と世界を比べてみよう

LGBTQを取り巻く市場は活況を見せており、アメリカでは77兆円、中国では33兆円、イギリスでは7兆円の市場規模があると言われています。この日本においてもその需要は高まりつつあります。

市場の盛り上がりを裏付ける確かなデータや情報は昔に比べる多くなりました。その一つとして、日本のLGBTQを取り巻く市場規模は6兆円にのぼるというデータもあるほどです。

日本では歴史的背景から見ても、LGBTQを極度に非難する風潮はあまりありません。お店や施設を利用する際や商品を購入する際に「LGBTQです!」と声を上げることもほぼありません。LGBTQは、外見上は男性同士、女性同士、或いは男女であっても、その関係性は外見だけでは推し量れないものがあります。そのような状態での、この「6兆円」という市場規模を踏まえると、むしろ、その規模はもっと高いのではないかと予想されます。

この市場のパワーを読み解く上で何より大切なことは、潜在化してしまっているこの状態から「顧客の中に当然LGBTQもいる」という視点で顕在化させていくことではないでしょうか。これは何も国内に限ったことではなく、最近では、3000万人を超すインバウンドが日本に来ています。その中にも「当然、LGBTQはいます」。海外から来るLGBTQの中には、従来、自分の住んでいる場所での性的指向を自由に解放できない国や地域もあります。そのような方々に対して、「日本に来て良かった」と思えるような、居心地の良さや心地良さを感じてもらえるサービスやおもてなしを体験できれば利用者の幸福度や満足度はさらに高まることでしょう。

そのような活動が、様々なシーンでLGBTQの利用を促進し、その声が反映されやすくなることで、この市場はより大きなものに変貌を遂げると思っています。そのためには、利用する側のニーズやウォンツを把握することは不可欠であり、プッシュ、プル双方でのアプローチが鍵となってきます。

一見、成熟期に入ったと思われる市場でも新たなセグメントの設定で更なる成長を遂げる可能性は十分にあります。そのような中でLGBTQ市場のパワーはかなり魅力的であると思っております。

Jordy MeowによるPixabayからの画像

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LGBTQ Commission

旅は人間を謙虚にします。
世の中で人間の占める立場がいかにささやかなものであるかを、
つくづく悟らされるからです。

ギュスターヴ・フローベール 1821 – 1880
ギュスターヴ・フローベール 1821 – 1880