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ノンビリ おこげ ライフ〜旅行の珍道中

私がこれまで経験した、仕事の中でのLGBTQ+についてお伝えしたいと思います。
今回の内容は大きな事件でもなく、そんな事で悩まなくても…と思われる程度の小さな事かもしれません。
しかし現在はLGBTQ+に理解のある方と、理解が難しい方が共存している時代で、法律や規則や常識ではどうすることもできない場面をこれまで見てきました。それは違う!と声を高らかに上げることも出来るかもしれませんが、私自身は声を上げるよりも毎日穏やかに、笑って過ごすことが出来るようになれば嬉しいと考え、スムーズに進めることが出来るように日々のお仕事を行ってきました。

松尾寛子

大阪府出身/会社員
臨床現場での経験を活かし、専門学校の教員として学生指導に従事し、これまでの経験を基に現在は高等教育に携わる方々のサポートを行う。20代の頃に1人のゲイと偶然出会ったことがきっかけとなり、性の多様性を身近に感じ、それまでの概念が大きく変化する。その後、結婚・出産を経験しつつ、LGBTQとの交流を継続し現在に至る。世間では一般的と言われるストレートという立場であること。また人権啓発としての「LGBTQとは」と掲げたこともない、ごくごく普通に生活する1人の人間。彼らとの交流を通して感じた幸せ、感性や価値観を皆様と共有することが出来たら幸いです。

ゲイの方々と旅行に行かせて頂いた時の楽しかった思い出はたくさんありますが、一般的ではない思い出を。

ご飯の量

尋常じゃない。(多い)
尚、食べなくても良いのに食べるのは私。(自己責任であって、彼らのせいではない)

服装チェックはそれなりに厳しい

リラックスウェアであっても結構見られていると感じる…(自意識過剰…笑)
可愛いものや、ちゃんとしたものを身に着けている際、気づいて必ず声をかけてくれる人がいるので嬉しい。(これは日本の男ノンケ社会にはほとんどない)

2次会の場所

お食事後に飲みに行く場合は、そのほとんどで現地のゲイバーに行かせて頂きます。
しかし行き慣れたお店ではないので、女性入店の許可をもらうため、友達にはいつもご苦労をおかけしています。

いつもいつもありがとう!

酔っ払い

私も友達もたくさんお酒を飲みます。
お互いに結構な頻度で酔っ払いになりますが、旅先で一緒に飲んだ時、盛り上がると朝まで飲み明かすことはよくある話です。

酔っ払いケース1:熊本の夜

とても素敵な切子バー(綺麗な切子グラスで美味しいお酒を提供して下さるバー)があり、その時は友達と私の2人で楽しいお酒タイムを過ごさせて頂きました。
その帰り、友達が眠気&酔いでまっすぐ歩けず、初めて100kg近くの人を背負ってホテルまで歩いた時、重さよりも周囲の人がびっくりして凝視していたことが面白くて忘れられません。

酔っ払いケース2:沖縄の夜

初めにお断りしておきますが、私の友達は女装家さんではありません。
その彼とゲイバーで飲んでいるとき、私の着ていたワンピースが可愛いと話題になり、酔いが深まるにつれ「着てみたい!」と言い出し、私のワンピースを試着することになりました。
純粋にそのワンピースが可愛いと思っての事で、その場の雰囲気も良く、皆で楽しみました。

しかしその後、友達は泥酔モードに切り替わり、ワンピースを着たまま徒歩で帰ることに…

すんなりとホテルに帰ってくれたら良かったのですが、モーニングステーキを食べると急にタクシーの座席に座ったり、ワンピースのままマクドナルドでナゲット20個を注文したり…(朝4:30頃)
恥ずかしいという感情を乗り越えて、面白過ぎる状況に、早朝のマクドナルドにて1人で大爆笑してしまいました。
もうめちゃくちゃです!(=最高です!)

尚、そんな私を横目に、友達は黙々とナゲットを頬張っていました。

唯一の寂しさ

どんな場所でも、可能な限り一緒に遊びます。
お互いに気を使いすぎることは無いと私は感じているので、どのような状況でも私は最高に楽しいです。

しかし1つだけ寂しいことはお風呂タイムです。

大浴場に行った時、友達一行は男湯に向かいますが、私は女湯で1人です。(当たり前!)
生涯、叶うことはないと自覚していますが、わちゃわちゃと皆で楽しく入りたいなと羨ましくもあります…

20代の時に初めて読んだ漫画『サロン』*に登場する女子高生「直(なお)」のような生活が羨ましいと思って以来、ほとんどが実現した状況ですが、大浴場だけは無理ですね…(当たり前!←2回目)

*参考書籍:桜沢エリカ 著
『サロン』主婦と生活社〈GIGAコミックス〉 1992年7月発行
『桜沢エリカ選集 2 サロン』飛鳥新社 1997年3月発行
『サロン』〈祥伝社コミックス文庫〉祥伝社 2003年7月25日発行

ノンビリ おこげ ライフ〜旅行の珍道中

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何かをやって時間を損するということは絶対にない。
貧乏旅をすれば、大学を二つ出たようなものだ。

永倉万治 1948 – 2000
永倉万治 1948 – 2000