交野市ってどんなトコロ?
交野(かたの)市は大阪府と奈良県の府県境に位置し、市域の中央部には一級河川の天野川(あまのがわ)が流れる緑豊かな田園都市です。この天野川は田園に豊かな実りをもたらし、いつしか七夕伝説の”天の川”と結びつけられるようになり多くの人々に愛されています。
市内にはハイキングコースやロッククライミング施設のある大阪府の自然公園「府民の森 ほしだ園地」があり、園内の延長280mの国内最大級の歩行者専用吊り橋「星のブランコ」からは、105万平方メートル(東京ドーム約22個分)の広大な公園の春の新緑、秋の紅葉など、四季折々姿を変えるパノラマビューイングを堪能しながらスリル満点の空中散歩を楽しむことができます。
今回は、交野市総務部人権と暮らしの相談課の担当者の方にお話を伺いました。
パートナーシップ宣誓制度導入までの歩み
令和元年11月の制度導入前からメディアなどで、性的マイノリティの方に対しての差別や理解が進んでいないことにより生きづらさを感じている方々が多くいらっしゃり、問題視されていました。
このような中、交野市の男女共同参画審議会の中で委員の方から、パートナーシップ制度についての話が上がり、交野市でも導入する方向に向かっていきました。
制度を導入するにあたって、まず宣誓書受領証を持つことで宣誓者の方にどのようなメリットが生まれるかを調査し、その後に制度要件の策定などを経て制度スタートとなりました。
市民や職員に向けて
制度導入に際し、市の職員に対しては研修を実施し、制度導入の経緯や内容についての説明を行いました。また、その後の人権研修では講師としてトランスジェンダーの方を招き、LGBTに関する理解を深める取り組みなどを行っております。
この制度導入に関して市民の方からの反対意見などは特にありませんでした。
現在のところ制度等に関する積極的なご相談等もあまりない状況ですが、今後も定期的に制度の周知を広報などを通じて行っていければと思います。
パートナーシップ宣誓以外のLGBTに関する取り組み
交野市の事業の一つとして「男女共同参画フェスティバル」というものがあり、毎年市内のホールでアーティストによる楽曲演奏やトークショーを通じて男女平等や人権に関する理解を進める取り組みを市民対象に行っております。
このフェスティバルの中では、尼崎市出身でトランスジェンダーのシンガーソングライター、悠以(ゆい)さんを招いての講演などをしております。
取材のまとめ
交野市は令和元年11月に制度がスタートしたばかりの都市ですが、令和3年4月には隣接する枚方市との連携協定を結び、両市間の転入・転出の場合は宣誓書受領証の返還を不要とし、受領証は引き続き使用可能とするなど、着実に制度充実に取り組まれております。
今後は街頭啓発や市主催の講演会などのイベントに若い世代の方にも積極的に参加していただき、制度の周知やLGBTの啓発、理解が進めばとお考えのようです。
※ 掲載内容は2022年2月現在の取材をもとに記事にしております。最新の情報は下記リンクのホームページよりご確認ください。