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ゲイバーのママのなんちゃってコラム「女ともだち」

ゲイバーのママのなんちゃってコラム「女ともだち」

ヒロ

アルコールは飲むのも作るのも大好き!(得意メニューはお茶割りよ笑)都内某所の夜の街でゲイバーを営む現役ママのヒロです。メタボリックなワガママボディーがトレードマーク!皆さんよろしくね!

女ともだち

大学のサークルで知り合って仲良くなった女の子がいる。
青森出身で目鼻立ちのはっきりした色白のキレイな子だった。
お酒が強く、一人暮らしをしていたので、サークルの飲み会でも最後まで飲んでいるような子だった。
おいしい店を探して来るのもうまくて、二人でもよく飲み歩いた。ある週末にテニス合宿の打ち上げがあり、彼女はいつもよりかなり酔っ払っていた。
三次会のカラオケに流れるタイミングで「ヒロ、違う店で飲まない?」と言われ、二人でバーに行った。いつも居酒屋ばかりだったので、ちゃんとしたバーは新鮮だった。
他愛もない話をしながら飲んでいたら、彼女が急に「あたし、今、奥さんのいる人と付き合ってるんだよね」と言い出した。
「誰にも言ってないのだけど」と言うので、「言わないよ」と返した。
「なんで、俺に話したの?」と聞くと、「なんか、ヒロには話したくなっちゃって」と言って彼女がウォッカを飲み干した。
その時、「実は俺、男が好きなんだ。」と言ってしまった。
酔っ払っていたし、彼女の秘密を知ったから、お返しに自分の秘密もみたいな流れだったなのか、唐突な告白であった。
それを聞いた彼女は「そうなんだ」と一言。
特に驚きもしない様子だったので、「男が男を好きとか気持ち悪くない?」と聞いたら、「だって、ヒロはヒロじゃん」と微笑んでくれた。
あの時の彼女の笑顔は今でも忘れない。その後、彼女はその不倫相手ではない六本木で知り合った外国人と結婚して海外で暮らすようになり、英語、ドイツ語を話す一児の母となった。
久しぶりに日本で再会した時に「よく二か国語も習得出来たね」と言ったら「生きるためよ」と笑ってビールを飲み干した。いい女だ。

ゲイバーのママのなんちゃってコラム「女ともだち」

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人生の行路をかなり遠くまでたどってくると、
以前は偶然の道連れに過ぎぬと考えていた多くの人が、
ふと気がつくと、実は誠実な友だったことがわかる。

ハンス・カロッサ 1878 – 1956
ハンス・カロッサ 1878 – 1956