タニオカミチオ
46才独身ゲイOL 雑誌編集からフリーライター、DTP、 WEB制作へと職を替え、なんとか一人都会で生きている。
小学生時代、S君のおかげで楽しく過ごせた自分でしたが、別々の進路に進んだためS君は不在。別の小学校から入学してきた生徒も多かったため、人見知りの自分はかなり大人しい存在でした。女子の友達は相変わらず多かったので一緒にいる間は楽しめたのですが、これが一部の人には鼻についたようで結構いじめられました。上履きがなくなったり、蹴られたり。学校へ行くのが嫌だったのを覚えています。
状況が一変したのは中学２年の時。よくいじめていたリーダー格、実は自分と仲の良い女子のことが好きだったということを知り、繋げてあげることに。そのままうまくはいきませんでしたが以降、仲良くなり友達に。彼はいわゆる不良少年だったのでここでバンドやバイク、その他諸々を知ることとなり、３年生になるまでは脱線気味の中学生活を送ることとなりました。
この頃になると、恋愛の対象は男性ということを認識していました。S君の面影を引きづっているのか気になるのは体の大きい人ばかり。同級生はもちろん、先生から友達の父親まで。この気持ちをすんなり受け入れられたわけではないので、日々罪悪感。もしかしたら治るかも、と思い女性と付き合ったりもしました。今思えば悪いことをしたなと大反省。
そんなある日、この悶々とした感情がにじみ出ていたのか、ある日この想いをかき乱す衝撃的なことが起こったのでした。
